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小鳥は哀しく唄う 4


 このままでは、子供達が正常に成長しない。母の身にしてみれば、これ以上となく衝撃的な事実だ。「この子達はまだ飛べない」と言ったが、もしかしたら成長が遅れているためにまだ飛べないのではとも考えてしまう。
「な、なぁ…どうしたらこの子達はちゃんと大きくなれるんだ?」
「種族の問題だから、こればっかりは難しいわね…」
 グーラー達が棲家にしている丸太を積み上げて作った小屋、その前にある切り株に腰掛けて相談し始めるグーラーと須狩。
 須狩にしてみても、世に公表できないとは言え、自らの最高傑作と自負するガルーダ達の成長の遅れは色々と考えさせられてしまう。

 横島も、その相談に参加しようと手近な切り株に腰掛け、頭の位置が通常より下がった所で、
「のんびりしてる暇はないでしょ!」
 タマモのハイキックが、見事横島の側頭部に炸裂した。

「な、何するんだ、いきなり!?」
「それはこっちの台詞よ! あんた状況わかってるの? ちゃんと話聞いてた?」
「聞いてたに決まってるだろ、ガルーダ達をこれからどうするか…って、あちぃっ!」
 答え終わる前に、タマモの放った狐火が横島の髪を焦がした。
 更に横島の頭を両手で掴み、その小さな手に精一杯の力を込めて万力のように締め上げる。全然痛くないのはご愛嬌だ。
「そっちじゃないでしょ!? 件の怪鳥は別にいるのよ!? そして、テレサが今一人で森の中調査してるのっ!! お・わ・か・り?」
「はっ、そーだった!」
 そこまで言われて、ようやく理解したらしい。この横島と言う男、目の前の事に対処する集中力に優れている反面、目の前の事以外を忘れてしまう傾向がある。対するタマモは集中力がない代わりに周囲の状況を的確に把握するため、そういう意味では二人は良いコンビなのかも知れない。

「ったく…さっさと探して合流するわよ。ここは須狩に任せればいいでしょ」
「わかった、急ごう!」


 危機感を持ったため行動効率が三割増しとなった横島。狐状態のタマモを頭に乗せて、彼女の鼻を頼りに走り回った事によりテレサはあっさりと見つかった。
「おーい、テレサー!」
「あ、横島」
「あれ? そいつは…」
 テレサの振り返った方へハーピーも目をやり、そして―――

「よこしまあぁぁぁぁっ!?」

―――勢いよくジャンプして茂みに頭を突っ込みそのまま震え出した。その様はまさに「頭隠して尻隠さず」である。翼があるのだから飛んで逃げればいいのだろうが、当人は自分が飛べる事すら忘れているようだ。
「ちょ、ちょっとあんた! どうしたのよ?」
「ヨコシマコワイ、ヨコシマコワイ…」
 テレサが慌てて駆け寄って声をかけるが、ハーピーには聞こえていない様子だ。

「…あんた彼女に何やったの?」
「ごっ、誤解だ! やましい事は何もしてないぞ!」
 頭の上のタマモの問いに、横島は焦りながらもそう答える。しかし、タマモは全く信用していないようで不審気な目を横島に向けている。
「ハーピー、本当なの? 正直に言って、私達がついてるから」
「テレサ! お前、俺の事全然信用してないだろ!」
「信用できると思ってるの? 特に女関係!
「自分でも信用できねーよ、コンチクショー!」
 そう言って横島は手近な木の幹の頭をぶつけ始めた。タマモはその直前に横島の頭から降りていつもの人間形態に戻っている。

「で、実際のとこあんたと横島は知り合いなわけ?」
「い…」
「「い?」」

「…いきなり抱きつかれて、無理矢理家の中に連れ込まれかけたじゃん」

「横島、あんた…」
「見境ない事は知ってたけど…」
「誤解だぁーっ!!」
 横島はそう弁明するが、ハーピーの言う事は事実だったりする。
 その当時の状況については明らかに説明不足だが、それについて指摘する者は皆無だった。


「ぽー! ぽっ、ぽー♪」
 生前は結婚詐欺師だったハニワ兵の話は、そんな言葉で締められた。自分が刺し殺された時の話だと言うのにやけに陽気だ。
 彼に言わせれば、誤解だと弁明しなければいけない時は既に手遅れらしい。そういう状況で刺された男の言葉だけあって口調は軽いのに重みがある。
 ハニワ兵達は遠い空の下で仕事をしているであろう家主の顔を思い浮かべた。「あいつもいつかやられるだろうな」と。もっとも、彼の場合、刺されたぐらいであっさり死ぬとも思えないが。


「要するに、ハーピーはアシュタロスの命令で美神令子を暗殺しに来て、美神と横島の二人に撃退されたのね?」
「…そうじゃん」
「ふーん」
 ハーピーがようやく落ち着きを取り戻して、テレサとタマモの二人に事情を説明したのは、横島が二人の手によりボロ雑巾のようにされた後の事だった。
「説明するならもっと早くしろ。文珠がなかったら、病院送りになってるとこだったぞ」
「うっ…悪かったじゃん」
 そう言いつつもハーピーはテレサの影に隠れる。彼女の横島への恐怖は相当の物らしい。

「あんたの過去の過ちはともかくとして、この子人間に悪さはしてないらしいし、できればもっとまともに生活できるとこに行きたいらしいのよ。何とかならないかしら?」
 テレサの言うハーピーの望みは横島にとっても望むところだった。
 ハーピーがこの山からいなくなれば、この騒ぎは解決する。彼女自身がここから離れる事を望んでいるなら、どちらも傷つける事なく解決を図れるのだから願ったりかなったりだ。
「まともに生活って、どんな所がいいんだ?」
「そりゃ、食べ物が豊富にあるところとか…」
「…心あたりはあるな、一応」
 その時、横島の脳裏に浮かんだのは高松の妖怪保護区だった。今なお彼は土着の妖怪と異邦者の魔族の違いを理解していない。
 ハーピーは今より生活環境が向上する所を希望しているが、現実問題として、彼女にとってベストな環境なのはやはり魔界なのだ。
 魔界の瘴気の中において、人間の霊力は消耗するばかりで回復しない。力尽きた先に待っているのは死なのだが、魔族と人間界、神界にもこの関係が成り立つ。
 神界と違い、人間界であれば「力が抑え込まれ、回復しにくい」程度で済むのだが、力の弱い魔族ほどこの影響を大きく受け、力を維持するためにはより多くのエネルギー補給、つまりは食事を必要とするようになる。
 ちなみに、妙神山のパピリオとメドーサはいつもそれを理由に小竜姫におかわりを要求したりしているが、彼女達ほどの力があればそれほど影響を受けない事は余談である。
「とりあえず、グーラー達と合流しよう。コイツの事心配してるだろうし」
「他に誰かいるの?」
「コイツの家族」
 横島はガルーダの雛を頭に乗せて立ち上がり、テレサ達も同意してそれに続いた。
 自分のポジションを取られたタマモが、横島の頭上のガルーダと視線をぶつけ合い火花を散らしている事については割愛しておく。


「ぽぽ、ぽ〜…」
 かつて銀行強盗だったハニワ兵は涙ながらに語った。自分と同じ病気に苦しむ娘の治療費を手に入れるための犯行だったらしい。
 結局、彼は逮捕されてしまい手に入れた金が娘の元に届く事はなかったが、彼の動機が報道された事により日本中から募金が集められ、そのおかげで娘は治療を受ける事ができて命は助かったそうだ。ただ、娘の治療を優先したため彼自身の治療は間に合わず、彼はそれから間もなく病没したらしい。
 娘は今もどこかで生きているかも知れないが、やはり生前の記憶があやふやなため、今どこにいるか等は全く分からない。
 しかし、彼は普段の温和な彼からは想像もつかないような力強い声で言う。親は子供のためなら何でもできると。
 やはり周囲の人間が聞けばそれは「ぽー」なのだが、この場合はあえて忘れるのが賢明であろう。


 一方、ガルーダ達の今後について話し合っていた須狩とグーラーの会話は、一つの結論に達しようとしていた。
「…ガルーダをちゃんと成長させるには、魔界に行くしかないかも知れないわね」
「魔界、か…」
 須狩の言葉にグーラーは表情を曇らせる。
 彼女自身もそれは考えていた。何より、このままガルーダ達が成長していくと、神界に目をつけられてしまうだろう。ガルーダと言う種族は元々強力過ぎて人間界から追い出された種族なのだから。
 問題は二つある。下級とは言え精霊の眷属であるグーラーは魔界の瘴気の中では消耗してく事と、魔界に行くための手段が無いと言う事だ。前者に関してはこの際どうでも良い。即死するわけではないし、精霊である彼女なら全く魔界に適応できないと言う訳でもない。苦労はするだろうが、それが如何程の事だと言うのか。しかし、後者に関しては全く手立てが無い。
 前者の解決方法の中には、グーラーは魔界に行かないと言う選択肢もあるのだが、これは彼女が端から無視している。巣立ちするほどに成長しているならともかく、まだ雛のガルーダ達を放り出すような真似はできない。
「私も、昔ならともかく今は魔界へのゲートなんて開けないわ」
 そう言って須狩も考え込む。
 物騒な事を言っているが、彼女の言う「昔」とは、「メドーサに協力を要請できた頃」の事を指している。現在の人間の技術ではゲートを発生させる事はできない。維持するにも天文学的な額の資金と莫大なエネルギーを必要とするため、事実上不可能であると言ってしまって良いだろう。
「横島が最近神魔に顔が利くって話だから、もしかしたら良い手を知ってるかも」
「ダーリンが?」
「…あんた、あの文珠の効果まだ続いてるの?」

 その時、グーラーの背後の茂みがガサガサと鳴った。
 周囲で遊んでいたガルーダ達がグーラーと茂みの間に入って毛を逆立たせる。
 何事かとグーラーは立ち上がり、須狩も銃を手に取るが、「あんれま。おめぇさんら、こんな所で何やってるだ?」とどこか間の抜けた声を出しながら茂みをかき分けて現れたのは、地元の猟師らしき一人の中年男だった。
「まったく、驚かさないでよ…」
「驚かせちまっただか? わりぃわりぃ」
 オカルトGメンに所属しているとは言え、現場に立った事のない須狩はほっと溜め息をついて肩を落とす。
「私はオカルトGメンの者よ、怪しい者じゃないわ。今は極秘の調査で…」
 しかし、次の瞬間グーラーが横から飛び掛って須狩を押し倒し、その直後、須狩の頭があった位置を猟銃の弾丸が通り過ぎて行って背後の木の幹を抉った。
「なっ、なっ…」
「怪鳥の噂を聞いてやってくれば、ガルーダの雛に出会えるとはな。コイツらを全部食えば…ヒッヒッヒッ!」
 狂気じみた笑みを浮かべて唇の端を吊り上げる男。その目は焦点が定まっていない。
「こ、こいつ…クスリでもやってるの?」
「違う、極僅かだけど魔力を感じる。こいつは何かに憑かれてる!」
 そう言ってグーラーは男に飛び掛かった。
 先程の言葉によれば、彼の狙いはガルーダの雛達。何としても我が子を守らなくてはならない。
 男の動きは鈍く、グーラーの蹴りが側頭部に吸い込まれるように命中した。そのまま勢いにまかせて吹き飛ぶように倒れるかと思ったが、直後男の首がぐにゃりと二回転して捩れた首が垂れ下がる。
「グーラー! 殺しはまずいわよ!」
「い、いや、そこまで力を入れた訳じゃ…」
「おいおい、せっかく手に入れた皮を汚さないでくれよ…」
「!?」
 咄嗟に退こうとするが時既に遅し、男の猟銃を持っていない方の腕が数倍に膨れ上がり、もはや腕の形を無くした肉の塊がグーラーの腹を殴り飛ばした。
「がはっ!」
「グーラー!」
 捩れた首をぶら下げたまま肥大化した右腕を引きずった姿の男…最早人間とは呼べない何かが倒れるグーラー達に迫り、その異様な姿にガルーダ達も怯んでしまう。
「食事の邪魔をするなよ…!」
 トドメを刺そうと男が再び右腕を振り上げた瞬間、グーラーの頭上を弾丸のような何かが横切った。

「ロケットアームッ!!」

 今度は男が吹き飛ばされる番だった。
 騒ぎを聞きつけて駆けつけたテレサのロケットアームが男の胸に直撃したのだ。
「…おいおい、汚すなって言ってるだロ?」
「!?」
 しかし、男は何事もなかったようにムクリと起き上がった。
 それを見てテレサは慌てて腕を戻そうとするが、男に突き刺さった腕は男にめり込んでしまい全く動かない。
「まったく…胸板に大穴が空いてたんじゃ、モウツカエナイジャナイカァッ!!
 突如、男の声が耳障りな金属音のような声に変わり、その背中が裂けて半透明のジェル状の何かが噴き出す。
「タマモッ!」
「チッ…後で恨み言言わないでよ!」
 テレサの判断は早かった。
 すぐさま、斜め後ろの位置にいたタマモに声を掛けて、ロケットアームを発射した右腕を彼女に見せる。
 タマモの方も、それですぐに理解して自らの手を鋭利な長い爪を持つそれに変化させ、テレサの腕から伸びるワイヤーを一息に切り裂いた。
 能力的には横島の≪栄光の手≫の方が適役なのだろう。しかし、あえてタマモを選んだテレサの判断は決して間違いではない。
「文珠ーッ!!」
 その時、横島はテレサの方は見ずに「爆」の文字が浮かんだ文珠を男に投げつけていた。仲間を傷つけるぐらいなら、その前に敵を倒す。横島とはこういう男なのである。
 もっとも、男は爆発の衝撃で吹き飛ばされたが、テレサの腕は彼の身体にめり込んだままである。そもそも、吹き飛んだだけで彼の身体には全く傷がついていない。
「なっ!?」
「やっぱりね…」
 驚く横島に対して、むしろ納得したような表情を見せるテレサ。
 実際に男の身体に埋まっている腕から伝わる感触で彼女はその肉体の特性をある程度見抜いていた。だからこそ、腕を取り戻す事ではなく、切り離して被害を抑える事を選んだのだ。
「一体、何なんだあいつは!?」
「…薄れてるけど、匂いに覚えがあるわね」
「知っているのか、タマモ!」
「多分…名前知らないけど、あの『愛子組』の山に来た魔族よ」
「ベルゼブル! じゃ、ないよな。他にもいたのか?」
「匂いがしてたからいたんでしょ。私は会ってないけど」
「?」
 そのように説明されても、横島には誰の事なのかさっぱりわからない。
 しかし、ハーピーの方は元同僚なだけあって、変わり果てた姿と、ベルゼブルの名前から男の正体に気付いた。
「デミアン! そいつ、デミアンじゃん!」
 人間の子供の姿に化けられるデミアンとベルゼブルは、アシュタロス配下の中でも特に諜報能力に優れた者としてよくコンビで活動したので、ハーピー達も彼等の事はよく知っていたのだ。勿論、ベルゼブルの本体である真の≪蝿の王≫については知らなかったが。
「あー、そう言えばいたなぁ、そんなヤツも。でも、あいつは子供の姿をしてなかったか?」
「多分、あのおっさんは普通の人間じゃん。デミアンがその皮を着ているだけで」
「ぐ…何でまた、そんな事を」
「多分だけど、人間界の外気に触れるのを防ぐためよ」
 その横島の疑問については須狩が答えた。
 魔族が人間界で消耗するなら、人間の身体そのものに潜り込んでそれを結界代わりにして消耗を抑えているのだと彼女は推測する。要するに魔鈴めぐみが瘴気の無い異世界を魔界に引っ張り込んで結界で囲んだのと同じ原理である。
「多分、あいつはどっかで一度負けてるじゃん。だから自分の力では身体を維持できなくなって…」
 そう言ってハーピーは眉を顰める。今彼女の目の前にいるのは故郷魔界を離れて力尽きた同族の成れの果てである。
 このままでは、自分もいずれそうなってしまう。そう考えてしまった彼女は自らを支えるように自分の肩を抱きしめて身体を震わせた。
「そういや、雪之丞があの山で魔族と一戦交えたって言ってたな。コイツだったのか」
「デミアンに勝ったのか!? どうやったじゃん!?」
「あいつの身体はほとんどが擬体だ。体内のどこかにある本体を倒すしかない!」
「で、その本体ってどこじゃん?」
「わからん!」
 かつての同僚も彼女から見れば愛くるしいガルーダ達を狙っているのなら敵だ。フェザーブレッド片手にデミアンの弱点を聞こうとするが、返ってきたのは無意味に胸を張った横島のその答え。思わずハーピーだけでなく皆ずっこける。唯一、横島のボケに対する耐性を身に付けたタマモだけが律儀に彼の後頭部に一撃を加えて突っ込む。ただし、裏手でもハリセンでもなく狐火で。
 この時、超感覚を持つタマモはデミアンの体内を強い匂いを持つ何かが絶えず動き回っている事に気付いた。横島の話と合わせて考えるなら、それが本体なのだろう。
 一瞬、自分の弱点を守るために位置を変えているのかとも思ったが、タマモはすぐさまそれを自ら否定し、そしてこう判断した。
 デミアンの肉体維持はもはや限界で、体内は半分液状となっているため、本体の位置を固定「しない」のではなく「できない」のだと。
 敵が弱っていると言う事なのだろうが、想像以上に厄介だ。
 流れを持って流動しているなら本体の位置を先読みする事もできるのだろうが、もはや理性も残っていないであろうデミアンは本能のままに動き回っている。そして、その度に身体が揺れて本体が動き回っているのだ。完全なランダム、予想のつけようが無い。
「一旦、退くわよ!」
 このままでは勝負にならない。後頭部に点いた火を消すために転がっている横島を尻目にタマモの号令が飛び、女達はそれぞれ手近なガルーダを抱えて一斉に転進し始める。
「横島、しんがりはまかせたわよ〜♪」
「せめて、火を消してから行けーーーッ!!」
 一人取り残された横島は、やけに明るいタマモの捨て台詞に対して、後頭部をアフロにしながらも律儀に突っ込んでいた。
 そんな彼の背後に、もはや原型を留めず巨大なゼリーの塊となったデミアンが迫る。
「コ…コノ皮ハ、モウ使イモノニナラナイ! …ツ・ギ・ハ・オ・マ・エ・ダ」
「えーっと、話し合いませんか?」
「キシャァーーーッ!!」
「もう話も通じねぇーッ! 何で俺ばっかり、こんな目にーーーッ!!」


 結果として、横島は文珠と≪サイキック猫だまし・改≫を駆使して逃げ切った事をここに記しておく。



つづく



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